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ピエトローゾ

「自分達のワインは家族だけで造っているから、これ以上大きくしても目が届かないよ。」と話すのは、モンタルチーノで最小規模のワイナリー「ピエトローゾ」のオーナー、ジャンニ氏。彼が所有する畑は全部で6ヘクタール。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノロッソ・ディ・モンタルチーノ両方あわせても3万5千本にやっと手が届く生産量です。祖父ドメニコ氏が70年代のはじめ、モンタルチーノ村のすぐ脇にある小さな畑を購入しワイン造りを開始。試作を続け、1978年にはじめて自社ボトルをリリース。これが『ピエトローゾ』の源流です。当時25歳だったジャンニ氏は祖父のワイン造りを手伝いながら、畑の手入れから樽の洗浄まで体で覚えました。祖父が他界したあともその意思を引き継ぐべく少しずつ土地を買い足し、畑を毎日行き来しながら伝統的なワイン造りを続けています。

 
ジャンニ家

「ピエトローゾ」の3つの畑では、すべてサンジョヴェーゼ種を栽培しています。標高500メートルの西向き急斜面にある畑ピエトローゾ。標高400メートルの東向きの斜面にある畑フォルネッロ。モンタルチーノ地方から南に下がった地区にある畑コロンバイオーロ。どの畑も1本の木からのブドウの収穫量は1.5kgのみという少なさ。すべてがオーガニック栽培です。酸味と糖度、エレガントさとまろやかさ、異なる畑で育ったブドウからつくられるワインは、様々な顔を持っています。

 
ブドウ畑

「ピエトローゾ」のブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、これら3つの気候・土壌条件の異なる畑からできるブドウをそれぞれ別々に醸造し、最後にブレンドして大樽で熟成するワインです。通常のブルネッロよりも1年以上も長い熟成期間をとり、樽だけで36ヶ月の熟成を行なっています。またロッソ・ディ・モンタルチーノはモストを半々に分け、バリック、トンノー(中樽)と大樽で合計12ヶ月の熟成をします。「ピエトローゾ」では樽で寝かせてからボトリングしています。

 
ワイン樽

職人タイプのジャンニ氏が目指すのは、30年前から同じデザインのラベルを施しているのと同様、伝統的なスタイルのワインです。ブドウそのものの果実味のおいしさが感じられるワイン。時代に惑わされることなく、地味と言っていいほど昔から同じスタイルのワインを造り続けているのが「ピエトローゾ」です。一流職人の革製品は使えば使うほど味がでて一生ものだといいますが、ワインも同じでしょう。世の中に軽薄でアグレッシブなワインがあふれかえろうと、「ピエトローゾ」のブルネッロは姿勢を正してじっくりと向き合いたくなるワインです。飲めば飲むほどにおいしく、グラスの中からしみじみと飲む者に語りかけてきてくれます。ボトルを開けた瞬間から最後の一口まで心して付き合ってくれるワインです。

 
醸造所
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