リーデル ソムリエ シングルモルト・ウイスキー 4400/80【欠品中】
◆グラスのお話◆
名高いシングルモルト「アベラワー」と「エドラドール」を生産する
キャンベル・ディスティラー社より、
シングルモルトウイスキーの特長を引き出し、
より美味しく飲むためのグラス開発の依頼がリーデル社にありました。
1992年、これを受けリーデル社は、
シングルモルトの専門家をオーストリアの本社に招待し、
さまざまなグラスでモルトウイスキーのテイスティングを行いました。
このテイスティングの結果をもとに、
ゲオルグ・リーデルは、スコットランドの専門家と協力し、
さらに開発をすすめました。
こうして開発された試作品は、短めのステムの 繧ノ、
スコットランドの国花「シスル(アザミ)」を縦長に伸ばしたような
ボウルをのせた比較的小さなグラスでした。
わずかに外側に反り返った口元は、
液体が甘味に敏感な舌先に直接注がれるよう工夫されたもので、
最高級シングルモルトの甘い芳香を引き出し、
エレガントなまろやかさを強調します。
その年の9月、この試作品を比較テストするために、
イギリス各地の著名なシングルモルト専門家がロンドンに集まりました。
そこでは、伝統的なタンブラーとブランデーバルーン、
コピタ(オフィシャルモルトグラス)が用いられ、試作品と比較されました。
「タンブラーでは、絶妙なアロマがほとんど感じられず、
ブランデーバルーンでは、
アルコールばかりが強調され上品さが損なわれてしまう。
コピタでは、まるでコニャックかと思ってしまうほどオーク樽の香りが
強められてしまう。」
この会場での評価は、明らかにリーデル社の試作品を称賛するものでした。
このグラスは、シングルモルトが本来持つまろやかな香りを際立たせ、
絹のような滑らかさを最も表現できると評価されたのです。