リーデルの250年以上に渡る歴史の中で、ワインの香り、味わい、バランス、さらには余韻が、グラスの形状に影響されることに着目したのは、リーデル家9代目クラウス・リーデルでした。彼により生み出された「ブルゴーニュ・グラン・クリュ」グラスが、1958年ブリュッセル世界万博で発表され、その画期的なコンセプトと際立った美しさで注目を集めました。さらに1960年には、ニューヨーク近代美術館の永久展示品に認定され、そのデザイン性も高く評価されています。
以来、ワインエキスパートやワイン生産者たちと共に“ワークショップ”(テイスティング)による研究を重ね、15年の歳月をかけてグラスの形状のバリエーションを増やしてゆき、1973年、<ソムリエシリーズ>として発表されました。
それまでのワイングラスは、同じボウル形状でサイズだけが異なるものしかなく、ブドウ品種ごとにボウル形状の異なるこのシリーズは業界内に大きな驚きを与えました。
今日ではワイングラス形状のスタンダードとなり、世界中のワイン愛好家から絶大な信頼を集めています。
機能的に、かつワインを楽しむための最高のグラスを選ぶなら、オーストリアのリーデル社製のものである。偉大なワインを味わう時の、このグラスの素晴らしさは計り知れない。リーデルグラスが他のものと如何に異なるかは、どんな言葉を使っても、語り尽くせない。____ロバート・M・パーカー
<ソムリエシリーズ>のグラスは、ひとつのグラスができあがるまでに25人もの熟練の職人によって丹精込めて創られます。こうして仕上がったグラスは極めて薄く、装飾もなく、デザインの原点に立ち返った非常にシンプルなものです。 それぞれのワインの個性を伝えるためだけにチューニングされたグラスは、ワインを楽しむ素晴らしい時間を、より一層豊かなものにしてくれるでしょう。 |