リーデル ソムリエ ティント・レセルバ 4400/31
◆グラスのお話◆
ゲオルグ・リーデルは、独特な個性を持つ、
イベリア半島の偉大なブドウ「テンプラニーリョ」のために、
初めてワイングラスを開発しました。
テンプラニーリョは、ティンタ・ロリスやアラゴネスの名前でポルトガルでも
主要なブドウ品種です。
1997年末から1998年に行われた、
重要な3回のテイスティングをはじめとする、細心の試験工程で、
テンプラニーリョには、シラーと同じように“カメレオン”のような性質がある
ことが明らかになりました。テンプラニーリョで造られた、
若くて抽出が少なく、タンニンの弱いフローラルな香りのするワインは、
リベ 堰Eデル・ドゥエロやリオハのグラン・レセルバのような、
よりタニックで、オークで熟成されたワインとは明らかに異なります。
相次いで3回も行われたテイスティングでは、スペインのテイスターたち
(パブロ・アルバレス<ベガ・シシリア>、アレハンドロ・フェルナンデス
<ペスケーラ>、マルケス・デ・グリニョンら)は、
一般的な形で、広がったボトム、狭い口先のグラスに高得点を付けました。
これは、リーデルのエルミタージュグラスで成功を収めたものでした。
しかし彼らは、小さいサイズのグラスは、
若いテンプラニーリョの官能的な芳香成分を完璧に引き出すが、
オークで長時間熟成された最高のテンプラニーリョのフレーバーや余韻も
強調するのであれば、より大きな容量のグラスが好ましいと結論づけるに至った
のです。
そのため、ボルドーで最高の醸造家であり、
スペインでテンプラニーリョの生産も手がけるミシェル・ロランの協力を得て、
前の審査で開発された優秀なグラスをテストした結果、
双方のスタイルに完璧に適応させるために2つのグラスが必要であるという
結論に達したのです。
小さなタイプの「テンプラニーリョ」グラスは、
シリーズに加えられ、大きなタイプのグラスはソムリエシリーズに
「ティント・レセルバ」として加えられました。